2009年6月4日 故:川端仁一さんの学友、杉原さんからのメール
 

突然のメール、失礼いたします。
川端君と、星薬で同期だった杉原と申します。

当時は水泳部に所属するかたわら、部活とは別に歌を作って歌っていました。
水泳部の練習が終わると、グラウンドの片隅にあるベンチに座って、ギター片手に歌を歌っていました。
そして、グラウンドでは、いつも川端君が走っていました。

ある日のこと。
練習が一段落したのでしょうか。
歌っている僕のところに来て、
『いつも、歌の練習、がんばってるネ。』と声をかけてくれました。
『ジンだって、いつも遅くまで、走ってるよな。』
目的は違っても、同じ時間、同じ場所で、お互いの目標に向かって励ましあう関係でした。

気が付くと、もう7年になるんですね。
川端君を偲ぶ意味でも、何か走りに関連することが達成できたらお便りをだそうと思いつつ、いつの間にか、時が過ぎてしまいました。

先日、河口湖ロードレースに参加し、素人の走りではありますが、完走できたことをきっかけに、お便りさせていただきました。

学生時代、学内で手作りのコンサートを開いたことがあります。
いつも陰ながら僕をささえてくれた川端君への感謝の意味をこめて、曲を作りました。

『ジンの歌、つくったからさ。 聞きにきてくれよ。』
『ありがとう。でも、俺、練習あっから、多分行けない。』
僕が学内でコンサートを開催している時も、きっとジンはいつもどおりのメニューをグラウンドでこなしていたのだと思います。

[Jin] 

Jin?君の走る姿
自慢の白いヤッケでさ
夕陽を横顔に浴びて、グラウンド走って行くネ

Jin?君の走る姿に 何度も助けられてきたよ
こうして今、歌っていられるのも 君のおかげさ

雨降り
六月
僕らは遅くまで、動物相手で忙しかったネ
そんな時でも、闇の中を走る足音、軽やかに聞えた

Jin?心の炎がいつか消えそうになったら
きっと、君を思い出すよ
闇に走る白いヤッケを

Jin?心の炎がいつか消えそうになったら
きっと、君を思い出すよ
闇に消えてく白いヤッケを

歌詞補足:六月 動物相手 (当時、星薬では、6月に薬理学の動物実習があり、終了時間が午後10時頃になったことを歌詞にしています。)

追伸:週末、多摩川沿い(丸子橋〜大師橋)を走っています。
   田園クラブのみなさんにも、どこかで目にしているのかもしれませんね。
   田園クラブのみなさんの益々のご活躍を祈っております。


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